雪系男子のゆうちゃん
「なんで…こう、あんなに完璧なのかな」
私は、机にぐでってすっかり暗くなった窓の外を眺める。
キラキラと車や街灯やビルの光が、輝いている。
美優も同じ姿勢になって、外を見る。
「はじめは顔だけだったよ、美優も。
でもさ、中身もなんだよ、優くんの良さって。」
「そうなの、中身もなの!」
「あのさ、遠慮がちな感じとかさ、
人の良さそうな感じとか、
静かなのに、優しくて」
「ちょっと、天然だよね」
「そー!天然なのよ、でも自分のカッコ良さは自覚してるよね」
「してる!だから、たまに毒舌なの!」
「あとだるい時顔に出るよね!」
「でる、でる!!」
私たちは、2人で大笑いする。
「でさ、あの身長よ、なんで!?
神は彼にいくつ与えてるわけ?」
「でさ、いい体してんのよ〜」
「え、絢香ちゃんまさか、見たことあるの!?」
「えへへ〜」
私はにやにやしながらそう言い、沖縄の時のゆうちゃんの裸を思い出して、またにやにやする。
「ちょ、顔赤いんだけど!
いま思い出したでしょ!」
「えへへ〜」