雪系男子のゆうちゃん
と、自分で言っといて悲しくなりながら可愛いゆうちゃんを眺める。
斜め下を向くその角度から、
長い濃いまつげに、色素の抜けた瞳に
すっと通った鼻筋に、薄くてふっくらした唇。
「……」
バチッ…!
突然視線を上げたゆうちゃんと目があって、一瞬狼狽えた。
そらすわけにもいかなくて、「ん?」と若干裏返った声で首をかしげる。
すると、ゆうちゃんは無表情のまま綺麗な手を私に近づけて
そっと私の頬に触れた。
「…へ?」
そこに熱が一気に集まる。
ゆ、ゆうちゃんの手が…私に触れて……
「真っ赤。」
ゆうちゃんは、静かにそう言って私の額から手を離した。
「あ………あ、うん…」
心臓が飛び出そうに激しくなって、言葉がでない。
え、えっと……