雪系男子のゆうちゃん




「あやちゃんは家どこなの。

俺が送っていくほうが普通でしょ」




…!!!



ゆうちゃん、何て優しいの!!!


紳士なのね!!



「わ、私はー、2駅電車乗って降りてすぐなんだけど。

送んなくていいから!」


「えー何で?」


「誰もこんな色気ない女狙わないし!」


「…確かに。」


「いやそこ否定するとこ!」



さらっとゆうちゃんに肯定され、ちょっとヘコむ。



「嘘だよ」


「…へ?」


うつむいていた私の顔をゆうちゃんが覗き込む。


「嘘です。」




真顔(無表情?)でそう言って、そそくさと先を歩いていく。



な、なんだよそれ!!


無駄にドキドキさせられるし!!


心臓に悪いし、ちょっと期待しちゃう自分が恥ずかしいからやめてくれ!!








< 40 / 188 >

この作品をシェア

pagetop