雪系男子のゆうちゃん
「え?何、終わりだけど。」
俺が、それで?みたいな顔をしてるから、浜田はキョトンとする。
は?
「好きなんでしょ?」
俺が、今の流れで確信したことをいとも当たり前のことのように言うと、
飲み物も飲んでないのに、ゴホゴホとむせだした。
「ななななな、んなわけねぇだろ!!
あんな色気のない怪物!!!
お前の目はどうなってんだよ!!」
いやたったいま優しくて可愛いって言ったじゃん。
「そもそも、あいつは男ってのに興味がないんだ!
告られても、何か男とアクシデントがあっても、絶対顔を赤めたりしないし
どんな力仕事だって、1人で全部やってのけちまうし、
も、もし仮に俺がこの想いと伝えたとしても、
”あんたに私より男らしいことの1つでもあるわけ?あるんなら考えてやってもいいけど、まぁ、一生かけて探しても見つかんないだろうね”
って言われるだけだ!!」
最後のあやちゃんの口真似が妙にうまくて、俺はちょっと笑った。
まあここまでをまとめるとつまり…そういうことだ。
友達1号の恋か。応援って言っても俺に何ができるのか知らないけど、
ま、心の中で応援しとこ。
「何だよ、その何かを悟ったような清々しい表情は!!
おまっ、やっぱ俺が結城のこと好きだと思ってんな!?
ほんとやめろよそういうの!!!マジで違うからな!!
あ、あと絶対結城に言うなよ!!」
最後の一言で全てを明かしたことも気付かずに、浜田はそのあとも必死で否定し続けた。