雪系男子のゆうちゃん
俺ははぁ、と心の中でため息をしながら声のする方に目をやる。
「ねぇ綾瀬くんっ、化学の補修一緒のクラスだったんだね〜!
みゆとしたことが気づかなかった!」
ふわふわした小さい女の子、本村美優がダルいの極みの俺の気もしれずニコニコしてる。
「答え教えてあげたのみゆだよ!だって綾瀬くん全然違うこと書いてるんだもん、
みんなの前で恥かいたらかわいそうだと思って!」
別に間違えてもよかったけど。あんまり気にしないし。
俺はそんなことを思いながら、「ありがとうございました。」と他人行儀でお礼を言った。
早く帰りたい、帰ってゲームがしたい…!
「ねぇねぇ、綾瀬くん夏休み暇な日ある??
みゆと一緒にどっかに行かない?」
本村氏が上目遣いでそう尋ねてくる。
ていうかちょっと胸元開いてる。
見ちゃうからやめてください。
「2人で?」
「もちろん!デートだもん!」
デート?