雪系男子のゆうちゃん





結城絢香(ゆうきあやか)side>>



「あ、や、か、ちゃん!」



夏休みに入ってしばらくたった。


ゆうちゃんの3日間の補修も今日で終わりだ。



だから、ゆうちゃんと浜田と私は明日から沖縄に旅立つ。


私は空手の稽古があるし、バカ浜田は補修がまだまだ残っているので、お盆の間だけの滞在になる。



「あ、お疲れ〜みゆ。」


稽古終わり、道場のあまり綺麗じゃない更衣室で着替えていると、可愛らしい声がして振り返る。


「お疲れちゃん。今日、めちゃめちゃハードだったねー」



みゆはそういいながら空手着の帯を解く。



この小さくて可愛い本村美優は、小さい頃から私と同じ道場に通う親友かつライバル。



私に比肩するに値するのはこの子くらいだ。




この地方の大会では、6年連続で私とみゆが1.2位を牛耳っている。






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