雪系男子のゆうちゃん





俺はこころの中でそうツッコミながら、



「何でも」



と、答えた。



うわああ、これ俺の短所。


思ったこと言えない性格。




「私は結城 絢香(ゆうき あやか)。



なんて呼んでくれてもいいよ。」



や、聞いてないけど。


全然、教えてくれなくてOKです。




結城絢香……

ゆう(き)あや(か)


あや(せ)ゆう


なんか名前めっちゃ似てるな。





じゃあ、あっちは俺のことゆうちゃんって呼ぶから


俺はあやちゃんでいいや。皮肉たっぷり。



「わかった。」




俺がそう言って、もう一度参考書に目を落とした時



クラスメートの男子が声を張り上げた。





「結城!結城絢香!



噂の金髪ヤンキーは、結城絢香って言うんだって!」






!?

うおおおおおおお死にてぇぇぇ





誰だよ金髪っつったの!!!






うわああああ騙されたああああ







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