雪系男子のゆうちゃん




「やめ…っ、コタロー、くすぐったい!」



今度は2人でじゃれてる。


まあ、コタローは絶対噛んだりしないから逃げる必要なんて全然なかったんだけどな。


てか
「……変な声出してんなよ」


俺が呟くと、「あれ?ゆうちゃん嫉妬?」と横から嬉しそうにあやちゃんが言う。


「……」


俺は何も言わずに、「コタロー」と呼んだ。


「ワン!「なに!?」」


2人…2匹?が同時に振り返る。



「お前じゃないし。おいでコタロー。」


俺が言うと、嬉しそうにコタローが寄ってくる。


そしておでこに汗を光らせた虎太郎も嬉しそうに寄ってくる。



「お前じゃない!」


俺はコタローを抱いたあと、ニコニコしながら俺の前に立つ浜田を蹴った。



「いってええぇ、!ひでえ、暴力反対!」



「コタローと虎太郎の区別ぐらいつくようにしろ」


俺はそう言って浜田を睨んだ。



「わっ、分かるわけねぇだろ!どうやって聞き分けんだよ!」


「愛情の込もり具合」



「ぶっ、あはははははははっ」


俺の言葉にあやちゃんが噴き出した。






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