雪系男子のゆうちゃん
「…てか結城風呂遅すぎ…」
あやちゃんを風呂場で見送って1時間余り。
まだあやちゃんは出てこない。
畳の部屋でダラダラしながら、浜田はスマホを置いてうなだれる。
「トイレ行ってくる」
俺は腰を浮かせて部屋を出た。
ギシギシと軋む家が懐かしい。この古い匂いも好きだ。
お風呂の隣にあるトイレのドアノブに手をかけようとすると、
洗面所の電気が消えていることに気づいた。
あれ?あやちゃん上がってるの?
俺は疑問に思って軋む扉をガラガラッと横に開いた。