雪系男子のゆうちゃん
それを合図にしたかのように電気がパッとついて、
ポタポタと雫の落ちる髪に真っ白なタオルをまとって、
A○女優よりも綺麗なバストに
華奢なお腹に
細くて綺麗な足を全部あらわにしたあやちゃんが、
「ゆ、ゆ、ゆ、ゆ、ち、ゃん」
と、びっくりしたように目を見開いた。
そして、バッと座って全身にタオルをまとう。
「ごめん」
「……見た?」
ゆうちゃんは顔ごとタオルに埋めてそう聞いた。
うん、もう、ラッキー通り越して、バチ当たるんじゃないかってくらい、全身、ばっちり、はっきり、
「見た。」
ごちそうさまです。
「ごめん、そんなつもりじゃなかったんだよ、電気消えてたから何事かと思って」
俺がそう言うと、「…いいよ、分かってる」と言って
何事もなかったかのようにスッと立って、綺麗にバスタオルを巻き直した。
顔あっか。
あやちゃんは俺に近づいてきて、あろうことか俺のズボンのベルトに手をかけてきた。
「不公平だからゆうちゃんのも見せてもらうから」
ニヤッと笑うあやちゃんに、ゾクッと背筋が凍る。
「ちょっと冗談じゃない、ツッこんでよ恥ずかしいじゃん」
あやちゃんは、パッと手を離して洗面台に向き合って化粧水をつけはじめた。
なんだ、冗談か。俺がやっちゃったことを和ませようとしてくれたのか。
「ごめん」
俺はもう一度謝って洗面所のドアに手をかける。