雪系男子のゆうちゃん


「ちょっ、待っ、て、


やめて、聞いて」



俺は両腕でそれをガードしながら、「まだチャンスはある」と叫ぶ。



「チャンス?結城のおっぱいを見れるチャンスが、か?」



ピタ、っと動きを止めて真顔でそう聞いてくる浜田。



「まあ座りなよ」


俺は浜田からくらった座布団の1枚を俺の隣に敷いてぽんぽん、と叩いた。



「明日は快晴だ。」



素直にそこに座った浜田は俺がいうとこくりと一回頷いた。



「そして、お母さんが用事ないから車を出せる。」


浜田が二度頷く。



「車で10分で、海に出られる。つまり…」



そこまでいうと、浜田が後を続けた。



「結城のビキニだ。」




俺と浜田はニヤリと笑った。




「俺、沖縄が好きだぜ。」




「お、奇遇だ。俺も。」






< 69 / 188 >

この作品をシェア

pagetop