雪系男子のゆうちゃん
「ちょっ、待っ、て、
やめて、聞いて」
俺は両腕でそれをガードしながら、「まだチャンスはある」と叫ぶ。
「チャンス?結城のおっぱいを見れるチャンスが、か?」
ピタ、っと動きを止めて真顔でそう聞いてくる浜田。
「まあ座りなよ」
俺は浜田からくらった座布団の1枚を俺の隣に敷いてぽんぽん、と叩いた。
「明日は快晴だ。」
素直にそこに座った浜田は俺がいうとこくりと一回頷いた。
「そして、お母さんが用事ないから車を出せる。」
浜田が二度頷く。
「車で10分で、海に出られる。つまり…」
そこまでいうと、浜田が後を続けた。
「結城のビキニだ。」
俺と浜田はニヤリと笑った。
「俺、沖縄が好きだぜ。」
「お、奇遇だ。俺も。」