雪系男子のゆうちゃん
渚のMadonna
結城絢香(ゆうきあやか)side>>>
「うわ君かわい!!どこから来たの?」
「京都どす。」
「えぇーちょっと待とうよそこのお姉さん、スタイル良すぎない?どこ出身?」
「広島やけん」
「ねぇ君、どこの子?」
「土佐っちゃ〜」
てっきとうな方言で、ナンパをかわしながらやっとゆうちゃんのおじいちゃんが経営している海の家にたどり着いたのは昼前。
「沖縄ってナンパの県なの?それとも単に私が可愛すぎるだけ?」
私は、早くも疲れきって、はぁ〜とビニールバッグを木の椅子においてすわった。
やっと日陰だ。涼しい。
ゆうちゃんが奥の方に入っていって飲み物をとってきてくれる。
「前者ではないけど後者でもない。」
浜田がそういって荷物を下ろす。
「うるさいわよ、今の完全に後者でしょ」
ありがとうゆうちゃん、とお礼を言って私はゆうちゃんが持ってきた麦茶をごくごく飲んだ。
「ぷはー、快晴だ。快晴だし海だ!」
私は立ち上がって両手を広げて息を吸った。
「「快晴だし海だしビキニだ」」
後ろからそんな男2人のツイートが聞こえてきて、振り向いてギロりと睨む。
「ちょっと、イヤラシイ目で見ないでくれる?」