雪系男子のゆうちゃん
「うわ、振り向かないでよ直視できないじゃん」
「バカお前、ちゃんと見とけって。こんな機会そうそうないぞ。」
…はぁ〜。
両手で顔を覆いながら、指の隙間から覗きみる、という漫画みたいなことをやってる2人をおいて、
「じゃ、お先っ」
と、私はビーチを駆け出した。
あーー!沖縄ぁぁ!!!
沖縄の雲一つない空と、サンゴ礁丸見えの透明な海が
私にぐんぐん近づいてくる!!
私はどんどん走る!
もう、海まであと2メートル…
「あー!!ねぇそこの黒ビキニの姉ちゃん!」
無視!!!!
ざっぶーーーんっ!!
「ひゃーーーーきもちーーーーーいっっ」
思いっきり顔から飛び込んで、
ぷはっと水面から顔を出して顔についた髪を払った。
「ゆうちゃーーん、浜田ー!」
まだベンチに座ったままこっちを見てる男ふたりを手招きする。
「最高だよ!最高に最高!早く!」