雪系男子のゆうちゃん




いーなー、アイツは!羨ましい!


なんてのほほんとほざく隣のアホ。



「それにしても海最高、超気持ちい~」



「うわ、うわ、待ってよ、手握られてる」


私が(多分めっちゃ醜い顔で)必死でゆうちゃんを観察してるというのに、
その周りでピシャピシャと子供みたいにはしゃぐアホ浜田。



「ったっ!目に水入った!!


暴れんなカス!!」



暴れたらゆうちゃんが見えないでしょ!




「結城もあんな綾瀬に見惚れてないで遊ぼうぜ〜」



「み、見惚れてるんじゃないし!」




思わず、思いっきり水をかけてやった。



「うぁぁあ、目に染みる!やめろ、ちょ、やめて!!」



ふっ、ざまぁ。


私は哀れな様を横目に笑って、ゆうちゃんに目を向けた。






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