雪系男子のゆうちゃん
「ねえ、ゆうちゃん、何か変わったことあった?
夏休み楽しんだ?怪我とかしてない?」
第二ボタンまで大胆に胸元を開いて、下敷きでパタパタと仰ぎながら、あやちゃんがそう聞く。
「うん」
そんな姿に目を逸らしながら、廊下の方に目を移した。
「え!やだ、なんでそっぽ向くの」
あやちゃんがそう言いながら、おーい、と下敷きの風をこっちへ送ってくる。
しばらくその状態のまま放置していると、風がこなくなった。
静かになったあやちゃんを、どうしたのかと振り向くと、なんと目に潤いをためて、こちらを見ているではないか。