雪系男子のゆうちゃん
俺がちょうど目のやり場に困っていたところへ、
「はいさーーい!!!いやー始まっちゃったね!新学期あけおめ!!」
と土地勘と季節感のバグった浜田が、これまたこんがりと焼けた姿で登校してきた。
「うわ、浜田真っ黒じゃん!沖縄でも行ったの?」
「そういう結城も、ビキニ焼けしてんじゃねーの!」
「うるさいわね!女子にデリカシー使えないわけ?」
2人の言い合いは始業式を待たずに始まる。
「そういえば、ゆうちゃんって肌白いよねぇ。焼けないの?」
「あんまり」
「いいな〜羨ましい!純白の肌ほしい〜」
「結城が純白だったら、俺はちょっと引くな〜」
「なんでよ」
「俺もちょっと…」
「ゆうちゃんまで!?なんでよ!」
「さ〜、チャイムなったぞ〜、席つけー」
担任の声かけで、俺たちの夏休みの終わりと、秋学期の始まりが告げられた。