雪系男子のゆうちゃん



「俺はやっぱボンキュボンだな!!男の夢だろ!!」


「俺は細身のほうが好きだな〜、すらっとね。でも足はいい感じに筋肉ついてるみたいな!」

「そんな理想の高いの現実にはいねえって〜」

「そういや綾瀬はどんなんが好きなの?
このモテモテ王子は」


「んー」


「だって、お前なんて作ろうと思えば100人だって彼女作れんじゃん!日替わりじゃん!」


「羨ましすぎんぞ…俺がお前だったらまずA組の本村さん狙うな」


「あー!本村美優な!あれやばいな!」


「は!?やめろよ!あいつクソだぞ!!」


すかさず、浜田が大げさに嫌に顔をする。


「なんだよ浜田、本村美優の元カレか?」


「んなわけねーだろ!誰があのクソアマゾネス女!!」



「本村氏か〜…」


「綾瀬、なんだよそのオタク呼びは…」


「本村氏な〜…顔と体はいいんだけどな〜…」


「え、お前体知ってんの!?え、どういう関係!?
あの子、結構可愛くて有名だぞ!?」



4人は一斉に噛み付いてきた。
浜田が大真面目に驚いて、肩を鷲掴みにしてくるから吹き出しそうになる。



「感度が良すぎるというか…」


「はー!?本格的に何なんだよ!やったのか!?」




「こっちが先にへばるっていうか…」


「いや、綾瀬、俺、お前のこと………

くそみたいにイケメンなだけで、めちゃめちゃチェリーボーイだと思って…」


「チェリーボーイだよ。」



俺の冗談に大興奮して、毛を逆立てる勢いで蒸気が出てる男どもが、

…………5秒固まって「はぁぁ〜!んだよなー!!安心したーーお前は俺らの仲間だ!!!」


と崩れるように抱きついてくる。
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