雪系男子のゆうちゃん
「てかさ、実際、モテモテってどんな感じなの。
俺人生で一度も味わったことないから、お前みたいに女子に言い寄られまくる感覚がわからん」
浜田が羨望と敗北の両方を帯びた目で、ため息をつきながら俺を見つめてくる。
モテモテの感覚……
お前は、告白されるたびにいつも自分が悪人のごとく感ぜられるあの気持ちを知らないのか……
しあわせなやつだ。
「んー…」
とはいえ……
沖縄でのビーチ。
年上のビキニのお姉ちゃん達に囲まれ、
無料でいい思いをさせていただいた、なんてこともあるので、
「五分五分だな」
俺の回答に4人が吹き出す。
「おい!なんだよ、それ、わかんねぇよ!でもやっぱ羨ましいよ!」
「てかさ、綾瀬は彼女作んねえの?
今なら10代のぷりぷりの女子高生をいくらでも選べるのに、お前青春しないつもりなのか?」
「お前が女子高生とかいうと、なんか犯罪の気がするぞ」
「うるせぇ。とにかく、なんで彼女作らないの?お前女に興味ねえのか?」
「ある」
「いや、即答かよ!」
「どんな女??お前はどんな女が好みなの?」
「気になる!!」
4人がこぞって攻め立てる。