“恋"を知る

あのときのクシャっとした笑顔が
なんだか、私に勇気をくれたんだ・・。

不安なんて吹き飛ぶくらい


――――――――――――


「あ、入学式のこと思い出したんだろ?
俺も今思い出した」


覚えてたんだ。私との記憶

でも、なぜ如先君は
こんな孤立してる私に話しかけてくるんだろ?

入学式の次の日からおはようとバイバイは必ず
言ってくる


優しいんだなー…。 


「藤永ってさ何でしゃべんねーの?
別に俺達の事完全無視じゃないじゃん」


ちょ、顔近いって…


「なーあ?」

もう、この人は〜…。


私はノートを取り出し
そこに書いた。


"喋りたいけど、いざ話そうと思ったら言葉が出ないだけです"


どう?これでいいでしょ


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