俺がきみを好きになったら【企画】
「ユリカは友達だもん、信じる」
「バカなの?そういう信じると今の話は違うでしょ」
あの甘い雰囲気はどこへ行った?
さゆの頬を包んでいた手は、呆れて自分の膝の上。
これじゃあ、ただの説教タイムだ。
俺はシチューが食いたい。
「さゆはほんと悪徳商法に引っかかりそう」
「…やだ。祐ちゃんの説教きらい」
フイッと横を向いて、本当に子供とのような態度をとる。
あのね、と言いかけてやめた。
これじゃあ本当にケンカになってしまう。
「わかったから。ユリカちゃんまともじゃないとか言ったのは謝るから」
「………あたしもごめんなさい…」
「シチュー冷めちゃったじゃん、さゆのバーカ」
やっと俺の方を見て、目が合った瞬間。
またキスを落とした。