Bad Voice
そこから俺は喋れなくなった


「はまくんは、自殺…したんだね?」

祐亮が、下を向きながら
俺の心を代弁してくれた。
それに、俺は黙って頷いた


「まさかそのイジメの主犯 太陽なんか?」

晃介が俺の後ろにたって俺の両肩に
手を置いた。

俺は頷いた。

「お前のこと階段から突き飛ばしたんも?」

俺は再び頷いた。

「そう言えば…」

俺はふと思い出した


「どーした?」



「おまえら、似てる…」

俺は今までなんで気づかなかったんだろう
と思った。
そう言えばそっくりだ

「なにに?」


「はまを、イジメてたのは太陽も、いれて
5人だったお前らその4人とおなじだ…」

俺はおかしいと思った
なぜこんなにも奇跡的にダンス部に揃ったんだろうか
やっぱり、はまが?

「なにがおなじなの??」


「拓弥が、 菊本 柊生 (キクモト トウイ)
凌雅は、 中島 龍二 (ナカジマ リュウジ)
祐亮は、 松本 昌暉 (マツモト マサキ)
晃介は、 吉野 匠海 (ヨシノ タクミ)
全員名字が、一緒なんだよ!!」

偶然とは、もう思えなかった
明らかにおかしい

やっぱり、はまが
復讐しようとしてる?
いや、考えすぎだな
< 15 / 55 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop