Bad Voice

復讐1


その時


「後ろの正面誰でしょう…」

こんな声が聞こえた気がした


――――――バタッ――






「凌雅!!!」

すると
いきなり、凌雅が地面に倒れた
皆が動揺する間に


「俺、救急車呼ぶから!」

拓弥は救急に電話をしだす


「じ、じゃぁ、俺は職員室いってくる!」

そう言って海翔が体育館から出ていった

そして俺は何をしたらいいのか分からず
ただ、ひたすら
名前を呼びかけていた


「救急車もうすぐ来そうだし
俺、凌雅外まで運ぶわ!そっちの方が早い」

海翔が息を切らしながら走ってきた
そしてまた、凌雅をおぶって
駆け出した

全員がしばらく動けないまま
救急車のサイレンがなり
皆慌てて校門へ向かった。

「でわ、搬送しますので付き添いの方お一人お願いします」

救急隊員の人が俺たちの方を見た

「ごめん、俺このあと凌雅が何でこうなったのかのいきさつ言わなきゃだから無理だわ」

拓弥がこう言った

確かに部長だし当たり前のことだ
先生達も驚いていたようだし
そりゃそうか

「村山、お前一番しっかりしてんじゃね?」

海翔が突然言い放つ
確かに祐亮は、落ち着きがないし
太陽は、泣いてて顔がボロボロだし
拓弥は、職員室
晃介と海翔は、当たり前にダメだ

となれば俺になっちまうのかー
ま、いっか

「わかった、じゃ行ってくる」

太陽が、俺の手を握りながらこう言った

「凌雅を頼んだで?」

「おう」

手当するのは俺じゃないけど
ここは、返事をした方がいい気がした
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