Bad Voice

｢はま！？なんでや！なんでやぁぁっ｣

太陽は、また床に崩れ落ちた

｢太陽立て 今は話しをするべきだ｣

海翔が真剣な目つきで太陽を見据えていた

太陽は、祐亮と拓弥に肩を貸してもらいながら窓際の椅子に座った

｢はまってやつは、死んでるんやろ？｣

晃介が、祐亮と俺を交互に見ながら言う
それに俺は無言でうなずく

｢それより、拓弥や凌雅は代わりに消されてるんだったら、その本人達は何してんだ？｣

海翔が、適切な質問を飛ばしてくる
でも、確かにその通りだ
昌暉、龍二、柊生、匠海は、どうしてるんだろうか


｢祐輝、太陽連絡先とか持ってないの？｣

祐亮が、太陽のポケットに入っている
携帯を指さしながら言った

｢あ、そういえば昌暉の連絡先は知ってると思う｣

太陽が慌ててポケットから携帯を取り出し
昌暉に連絡をとりはじめた

そして、昌暉
松本昌暉は
おそらく祐亮が意思を継いでいるはず

｢僕って、その昌暉って子と名字一緒なんだよね？｣

祐亮は、下を向き声を震わせながら
俺に問いかけてきた
俺は祐亮にこれ以上不安を与えたくはなかった
だから、 あぁ、とだから、ただそれだけを
言ったが
どんな言い方をしても不安は消えない