Bad Voice
「昌暉か?お前無事なんか?」

「太陽!?太陽なんか!?」

あきらかに、昌暉は平常心を保てていなかった

「落ち着け!一体何があったんや?」

「龍二が、龍二がぁ……っ」


昌暉は、おそらく泣いていた

龍二……、凌雅は龍二の意思をついでいたそれと関係あるのか?
龍二になにがあったんだろう

「龍二がどねんしたんや?落ち着いてしゃべらんかい!」


「おい!お前太陽なんか?」

いきなり電話の相手の声が変わり
さっきとはうってかわって
落ち着いたトーンで話し出す

「お前、誰や?人に名前尋ねるときは自分から名乗んのが常識やろ」


「あぁごめん、俺や俺、匠海」


「匠海?お前は無事なんか?」

「俺はまだ、大丈夫や 昌暉がこんな状態やから俺が今の状況を説明するわ」

匠海は、晃介と名字が一緒だ、
多分晃介は、匠海の意思を継ぐものだろう

「ついさっき、俺ら4人で遊んでたんやけど
龍二が、いきなり後ろから鉄パイプみたいなやつで思いっきり殴られてな
今、救急車で運ばれていったんや」


「だから、昌暉がそんなに慌ててたんか」

「しかも、それだけちゃうねん
その殴ったやつが変な紙落としていきよってな」

「紙?」

「待ってやちょっと写真で送るわ」
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