Bad Voice
「俺達は、龍二が頑張ってくれたみたいに俺達も、犯人を突き止めんだよ」

いきなり柊生がぼそっと呟いた
そして、俺達は龍二の家を後にした

「そう言えばさ、もうすぐ夏休みやな・・・
もし、あれやったら昌暉の家大勢泊まれるか?」

こう見えても昌暉は、金持ちでいわば、
お坊ちゃまって奴だ

「え?部屋なら余ってるけど・・・なんで?」


「東京の奴らにもこっちに来てもらおうかと思てな」

昌暉は、それならええよ!と
顔の前でピースをした

「今日、俺久しぶりに親に元気な顔みせてくるわ!心配させたみたいやしな」

柊生が笑顔で走っていった
それを、俺たちは笑顔で見送った

そして俺はまた、太陽に電話を掛けた
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