Bad Voice
――ガチャ――――――

全速力で走った
死に物狂いで走った
走っている途中で聞こえてきた


「後ろの正面だれでしょう」



この言葉と同時に俺は部屋につく

昌暉は頭からものすごい量の血が出ていた
祐亮は眠っていた、多分起きないだろう

間に合わなかった…


泣きながら、ふと窓を見た
そしたら犯人と目が合った
その犯人は、俺と目が合った瞬間に
紙を置いて走り去った

俺の方を見てニヤリとわらった

俺は何も考えられなかった
犯人の顔を見てしまったから…


「桃菜…」

俺はしばらく動くことができなかった
晃介が、太陽と匠海を連れてやってきてから
太陽と匠海はターゲットを書いた紙を拾い上げて見ていた
今度は二枚あるようだったが
見る気にもなれない
すると、晃介が俺を別の部屋に連れてきてくれた


「犯人みたんやな」

全てをわかったような晃介の口ぶり


「桃菜だった…あいつが皆を…拓弥を…」

悔しかった
でも、つじつまはあった
桃菜は、はまの妹だった。


「拓弥をやったんは桃菜ちゃんや無い」

この言葉を聞いて俺は一瞬で顔をあげた
桃菜じゃない?


「じ、じゃぁ、誰が…拓弥を…?」

知りたかった

「今日は言わへん、それに俺は今日中に殺されるかもしれへんな」


晃介が何を言っているのかわからなかった
今日中に、殺されるかもしれないのに
今日は言えない?どう言う事だ
でも、おれは1日の疲れが出たのか

布団に入るとすぐに眠ってしまった

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