Bad Voice



――翌日――――


「祐輝!!観念しなされぇッ!!」

俺は朝から拓弥に追いかけられている。
その理由は拓弥が所属するダンス部に入れと3ヶ月前から追い回されているからである。

「だーかーらー、もー、動かねぇって!」

俺は昔、全国ダンスコンテストで銀賞を取るという優秀な成績の持ち主なのを
なぜか、拓弥に知られてしまったからだ
だが、ある事故以来ずっと
体を動かしていないので完全になまってしまっている


「ふーん、、祐輝さーなんでホントのこと言ってくんなかったのー?」

拓弥が頬ずえをつきながら意味深そうに言った

「は?何のことだよ」

本心から出た言葉だった
何のことか全く分からなかった


「あーーー、三浦 桃菜 (ミウラ モモナ) ちゃんって
彼氏いるのかなぁー?」

拓弥が行ってる言葉を理解するのには少々時間を必要とした

その、本当の意味がわかったときは
全身から血の気が引いた気がした

「た、拓弥、それ…どこで聞いたんだ?」

明らかに態度に焦ってる様子が顔に出ているだろうから
俺は、誤魔化すのをやめ心からでた
質問を投げかけた

「たくちゃんネットワークなめるなよッ!!」

さっきとは打って変わって拓弥は
腰に手を当てて軽く頬を膨らました。

三浦 桃菜とは、2ヶ月前は俺が絶賛片思い中だった女子で
1ヶ月前からは彼女に昇格した女子である
だが、彼女が取り巻きが怖いと
訳のわからないことを言うので隠していた
それに、友達もいない奴が彼女だなんて
個人的に笑ってしまったので
公にはしていなかった。はずなのに

一体どこから漏れたんだと一人の世界で考えていると

「こら!僕の存在忘れてない?」

拓弥の言葉を聞き
一瞬で現実世界に引き戻された。
俺は、あぁ等と から返事をした。

「なんの話してたか忘れちゃったでしょ」
拓弥は、ため息混じりに俺の方を見た

俺は無言で頷いた
あんな、爆弾発言をされたから全て頭から飛んで行ってしまった


「んで、ダンス部 入ってくれるよね。」

拓弥は笑っていた
目は……笑っていない。
だが、今の俺には答えは決まっていた

いや、決められていた……拓弥によって


「分かったよ。」



「やったーーーっ、凌雅!大ニュース!」

そして、拓弥は凌雅の元に走っていった
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