月の華



銀狼たちはバイクで帰って行く中、銀河だけが別方向に帰ってたからパテルに会いに行ってるのだろうな。






愛羅と正門で別れていつもと別々の方向に歩き出した。




学校の周りには四方八方に散らばっている生徒たちは音楽聴きながら帰ったり、本を木陰で読んでたり、ふざけながら帰ったり…自由だな。






見てて飽きないとはこのコトだと思う。







途中でパテルと嵐へのコーヒーと飴や駄菓子系を買うとまた病院へ足を運んだ。









病室まで行ってノックしても返事が無かった。





「あれ?今日はマーテルが面会時間までいる筈なのにな」




私は1人呟きながら病室に入った。





パテルは勿論のこと、マーテルや嵐も寝ていた。








道理で返事が無いわけだ。




納得納得。







マーテルにブランケットを掛けてもう一つ椅子を出してコーヒーを冷蔵庫に入れたりしながら3人の寝顔を見ていた。







「やっぱりパテルは目を覚ましてないの?」









その問いには誰も答えてくれなかった。









当たり前か…






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