月の華
それを1年間ひたすら耐えたんだ。
小3の誕生日…あの女の兄が来た。
そして、家族4人+兄で出掛けた。
久々何も無く楽しんでた俺らは真面な料理をいっぱい食べた。
「美味しいね!」
「あぁ、美味しいな。」
サラダ、ハンバーグ、デザートと食べると近くに行きたい所があるからと連れて行かれた。
そして、ある施設の前で止まった。
「おじさんココどこ?」
「ん?あ、ゴメンよ忘れ物して来た。
車まで取ってくるから待っててくれるかい?」
「「はい。」」
おじさんは慌てた様子で走って行った。
そして10分後___
帰ってこないのであの男が行った。
凍える冬の夜。
「寒いから温かい物買ってくるわ。」
そう言ってあの女はコンビニに行った。
「嵐寒いね〜」
「俺のマフラーも使うか?」
「ううん。それじゃ嵐が寒くなっちゃうからいいの。」
「そうか。無理するなよ?」
「当たり前でしょ!」
そう言って2人寄り添って風を防げる所に縮んだ。
30分しても1時間してもあいつらは帰ってこない。
「遅いよね?」
「俺らどうなるんだろうな。」
「ねぇ…嵐眠いよ。」
「そうだな。」
子どもたちは普通に寝てても可笑しくない時間になっていた。