月の華
「君たちは高度な運動能力優秀者だ。
よって、今日から“殺し屋”の特訓をしてもらう。」
「殺し屋ですか?」
「嘘でしょ。」
「嫌かい?なら何としてでもやらせるんだが。」
「いえ、光栄です。これでようやく。」
「復讐だけのためにするんじゃない。
悪い人を殺すためにするんだ。」
悪い人を殺すために…
あの女と男は悪い人。
子供を虐待し捨てた奴ら。
「「分かりました。」」
その時の俺らは6年生でもうすぐ中学生だった。
メトゥスの訓練場で3年間過ごす。
そしたら同期と呼べるほんの数人がメトゥスの幹部に選ばれる。
俺らはひたすら訓練を積んだ。
怪我してもひたすら引き取ってくれた龍さんの為にと2人で励まして来た。
「らーん!コレ美味しかったわよ。」
「葉月これ持って来てよかったのか?」
「んー?龍さんに貰ったの!食べてみてって。」
「そうか。」
葉月は誰もが見惚れる容姿で高度な成績を残して来た。
俺も葉月と同格で目立つ存在となっていた。
ある日…2年生の時