月の華
「俺は絶対に後悔しません。
こいつは悪い奴ってハッキリ言えますから。」
教えられた。復讐の為だけに殺ったら後の仕事に身が入らないし、この裏世界を出る為には厳しい刑罰を受けるコトになる。
だから、悪い奴は殺す。
それだけの話。
葉月も意思は変わらないようで、
「何で嘘ついてたんだろうね。」
2人真っ暗な廊下を歩いていた。
風香の手紙に書いていたコトの続きに
「それに、貴方たち2人の通帳があるの結構な大金を貯金してるわ。貴方たちが生まれてから始まって一度も減った形跡はない。
それと、貴方の親は叔父さんに脅されてたんじゃないかしら?
貴方たちがこれ以上の事実を知りたいならまた後日教えるわ。
要するに貴方たちを庇ってたってコトなのよ。」
俺らの通帳?
脅されてた?
なら………本当に悪い奴なのか?
って思ったが、暴露てほしくは無いんだろう。
それに、ココにいる以上は入った時の目的は絶対成功させるって誓った。
同室の部屋で葉月と明日使う武器を磨いてた。