月の華
俺らはある程度大きな紙袋を両手に持ち下に降りた。
「嵐、葉月お疲れ。」
「龍さん。」
「その荷物は最後のメッセージかね?」
「「はい。」」
「なら、俺の車に乗せなさい。」
そう言って後部席に紙袋を入れると、まだ入るからとって置いでと、また出来る限り詰めて車に乗った。
「情報屋の暗風が呼んでる。
そっちに送るからな。」
「「はい。」」
やっぱり両親は脅されてた詳細を書いても言ってもなく、ふぅから聞くコトになった。
ある噴水がある公園の前の喫茶店。
「嵐。葉月。久しぶりね。」
ウェーブのかかった赤髪に俺らとは逆に白で統一されているふぅの服。
「あ、仕事は真っ黒よ?」
何て俺らが言うよりも先に言ったふぅに俺と葉月は笑った。
「急な手紙でゴメンね。あれしか方法が浮かばなかったのよ。」
「助かったわ。ありがとうふぅ。」
「ふぅありがとうな。」
「もう、照れるじゃないの。
2人は何年生だっけ?」
「中学2年。ふぅは…」