月の華



「同学年よ。」




「春夜は何て名前でしてるの?」






「もうすぐ貰える名前は
春赤シュンセキっていってたわよ。」



「そうなんだ。そぅは?」








「奏カナデ」






「ただ…そぅは…」




「どうしたの?」




「情報屋してるんだけどね…高価な情報ばかり持ってるものだし、相手が悪いんだけど貴方たちを狙ってる奴らに闇討ちにあって入院してるわ。」










俺らを狙った?



闇討ちにあった?






入院中?









「それは…俺らの所為だなそぅの入院先教えてくれ。」





「それはイイけど…春夜にも会ってあげてね。じゃあ…」








ふぅはメモ帳をポケットから出すと、テーブルに置いていたボールペンを走らせた。








「これ、そぅの入院先よ。」






ニッコリ笑って渡したふぅは左腕に付けていた黒白のガーリーな腕時計を見ると、伝票を持ち、





「今回は私の奢りね。時間ないから先に失礼するわ。」






そう言って、葉月とは違うウェーブの掛かった赤髪をなびかせお店を出て行った。











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