月の華
ムーサがコードネームを貰ったのはそんな後でもない。
ターゲットに致命傷以外の傷がなく綺麗で血で汚れて無いのがムーサのやり方。
「モルス。」
「あぁ…葉月。ゴメンな呼びづらいだろ。」
「いいぇ。私がまだ認められてない証拠。だからモルスは気にするコトないわ。」
「そうか。…ん?」
タンッ
と小さな音がして振り向くとルナフロースが立っていた。
「レックスとディーバが呼んでるわ…葉月。」
「ルナフロース。分かったわ。」
私はムーサを連れて塔へ行き赤い扉を開いた。
「おぉ。ルナフロースご苦労。そこで控えてなさい。」
「了解しました。」
私はムーサの背中を軽く押してキッチンの方へ行った。
「さぁ君は葉月で間違えないかね?」
「はい。お目にかかれて光栄です。」
「さぁ。今回は何故呼ばれたか曖昧なとこだろう。ディーバ寝るでないぞ。」
曽祖母であるディーバはカクンと頭を落として居た。
「あら…ゴメンなさいね。葉月。」