月の華




パテルが目が覚め権利を渡され。




「嘘言わないで。もう少し…パテルの背中を見させて。」




「我がドラコー(龍)は現在を持ってメトゥスを全うした。」







「…早いのよ」





私は膝から崩れ落ちた。




余りにも急展開で頭も着いて行かない中。



パテルのその決意表明が出たことは時期に…いや、すぐに命という火が消えるということだろう。







「パ…テル?なんで諦めるの?」




「諦めてないさ…まだ生きるよ。



まだ皆に…」



虚ろ虚ろの目を懸命に開けるパテルを見ていると





「パテル良いから眠いんでしょう?」




「あぁ…」



フッと笑ったパテルは眠って行った。






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