月の華
朝起きたジェミニ行きたくもない学校で…
「はぁ…」
ため息をつきながらグレーのYシャツに袖を通していた。
髪を掻き上げカラコンを入れ櫛を通し、コーヒーを冷蔵庫から取って飲みながら学校へと足を向けた。
やっぱり朝は部活動生がちらほら。
コーヒーを飲みながら教室へ入った私を珍しそうに見る。
「ジェミニちゃんおはよう。」
「おはよう。」
満面の笑みで返す私に何も変わってないやと何事もなかったように部活動へ走って行った。
朝から気を遣う。
「ジェミニじゃねーか。」
「銀河また珍しく。」
「あぁ…ジェミニ。お前は普段なにしてる?」
どういう意味だろ。
「別に家で過ごしてるわよ。」
「そうか。気にしないでくれ。」