月の華
上手いこと探って来たわね。
そんなコトに気付かない私じゃないのよ。
それから生徒が登校してきていつもの朝。
「ジェミニおっはよー!」
「おはよう愛羅。すごくいいコトがあったのかしら?」
「そうなの!○○○に告白されたの!」
○○○は愛羅のずっと片思いの相手。
それくらいファイルに記憶している。
「本当に?!返事はやっぱり?」
「もちろんだよ!」
愛羅はキラキラした笑顔でGOODポーズをしてみせた。
「ジェミニ。ニアさんから聞いたか?」
「え?マーテルからは何も。」
「そうか。今日は龍さんが1日外出をするらしい。」
「分かったわ。」
要するに道草せずに塔に来いということ。
ザワザワする教室の中私と愛羅は○○○のことを、光斗はまたパンダ共に捕まっていた。