月の華




担任を恨む。






私は教室に戻るといつも通りに過ごした。








少し違ったといえば銀狼たちが凄く大人しくなったこと。









「じゃーバイバーイ」


「バイバイ。」




門で愛羅と別れると私は街外れの方に足を運んだ。







それは数分前に出た光斗と同じで制服がわからないように黒いコートを来て行った。








「龍さん大丈夫だったんだな。」




「…そうね。人騒がせだわ。」







光斗がホッと溜め息をつくと眼鏡を掛け直した。






病室での出来事は知ってるはずなのに触れないで接してくる。








とても有難いことだわ。







塔に着くとBARには誰も居なくて奥の扉を開けて螺旋階段をいつも通りの様に登った。












赤い扉の前に立ったとき…






パリンッ_____




ガシャンッ_____





…え?何が起こったの?





私たちは驚きもあるけど、心配で思いっきり扉を開いた。














「インペラートル…何してるの?」







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