月の華
「ねぇ…ムーサ何かしたの?」
「何もしてないわよ。誠実に依頼もした!インペラートルの気に障ることした覚えないわよ。」
急に馬乗りになられたムーサは涙目で震えていた。
弱々しいムーサを見たのは久しぶりだ。
「なぁ…」
「インペラートル。座って。」
私の言う通りにソファーに座ったインペラートル。
私は無言でムーサの手を引いて仮眠室へ入った。
「ムーサ…落ち着いたら戻っておいで。絶対ここから出ちゃダメよ?モルス後で送るから」
「……ぅん…ありがと…こゎ…かった。」
殺し屋としての怖いとはまた違う恐いで…
「兎も角インペラートルに話し聞き出してくるから。」
私はムーサが安心するように優しく頭を撫でて仮眠室を出た。
前は平凡な毎日でこの頃は問題が多々でてきた。
対応するのにも頭使うし忙しいのは嫌い。
ただでさえ多忙なんだから辞めてほしいわ。
「インペラートル。下心あったんだろ?!ムーサに土下座でもしろ!」
扉を開けるなり聞こえてきたモルスの怒声。