月の華
今まで何人もの死に際を見てきた。
殺される。死ぬ。と分かると変に行動してしまう。
病気なら尚更そうなんだろう。
体が不自由で不調。そして、刻々と迫る死にありつく。
インペラートルはいくら冷血でも精神は限界と言うこと。
「ジェミ…ルナ。責めないであげてとは言わないわ。ムーサちゃんに申し訳ないわよだけど、そこは承知してあげてね。
下のBARであの人が待ってるから行くわね。」
煌びやかって言葉がピッタリなくらいの雰囲気を包んだマーテルは出て行った。
「嵐みたいな人だよな。」
「マーテルは凄いわよ。」
「あの方によく似てる。」
「そう。ありがとう。」
私たちは作業が終了次第で依頼をまとめることにした。
Te amo...........か。
部屋の小窓から日が傾く空を見つめていた。