月の華
それを隠しこむとノックをして入った。
「あ、ジェミニ!遅かったね。」
「ごめんなさいね。」
「何でスーツなの?光斗まで。」
この畏まった格好に利加は質問をぶつける。
「ちょっとね。」
私と光斗は笑ってかわすとソファーに座った。
「ねぇ…調べてもないんだけどね私…涼大を殺した奴知ってるの。」
その言葉にやはり喰いつく銀狼。
「何で調べてもねーのに分かるんだよ。」
「知りたい?…」
銀河は私の目を捉えて離さなかった。
「そうね…私だから。」