月の華
私が放った言葉に唖然とする銀狼。
光斗が仮面のところに手を置いた。
仮面を抜き取ると仮面をかぶりピエロの完成。
「んな…ジェミニ?」
「何…?上島医師は知っているのよ?全て…」
「親父が?」
目を見開く銀河が面白い。
「そのピエロの仮面とれよ。」
殺気を含んだその声は真っ直ぐと私たちに突き刺さる。
が、ダメージが全くない。
「勇雅…何怒ってるの?」
口だけでフフフッと笑うと目を釣り上げ私たちを睨みつけ始めた。
本業で睨み効かせてる私たちには餓鬼が睨みつけてくるようにしか感じなかった。
私と光斗は目を合わせニヤリと笑うと、
「殺し屋何だからな…クククッ」
「睨んでるつもりなのかしら。」
「生半端な奴はやっぱりダメだな。」
「変に後戻りが出来なくなるだけよ。」
交互に愚痴をぶつけると殺気は益々増えた。
「あははは怒ってるんだー。」
全くの棒読みで言った私に銀河は仮面に手を付けた。