月の華
「そんなこと自身で考えたらどうなの?…でもキッパリ言うわね。
岡宮親子を殺したのは紛れもない私よ。
じゃあ、マタネ」
私と光斗は仮面を付けたまま部屋を後にした。
「お前誰だ!」
「何で2階から降りてきた。」
「仮面を取れ!」
下っ端が喚く。
少しずつ立っていく殺気に険悪なムードが漂う。
「煩いわよ。貴方たちの群れ頭は今放心してるんじゃないかしら。」
フフフッと笑う私に怒りの視線が飛んでくる。
でも…その中で
「ジェミニさんですか?」
聞いてきた。
「そうね…正解よ。」
隠すことなくいい告げると、私と光斗は蹴散らしにかかった。
「え、ジェミニさん!何でこんなコトするんすか!」
「うわっ!」「ごふっ。」
止めに入る言葉より悲鳴や骨がぶつかる音が響いた。
「そこ邪魔出れないでしょう?」
ピエロは嗤いながら進んでいく。