月の華
翌日学校を休んだ
飽きたって理由もあるけど今日は別。
レックスに呼ばれたから。
私は黒いシフォンドレスを身に纏い山の方へと向かった。
門に着くとおばあちゃんが木陰に腰を下ろして待っていた。
「ジェミニいらっしゃい。最近は随分と忙しかったみたいね。」
「えぇ。」
「さ、行きましょうか。」
穏やかな声は透き通っていて明るい。
「汚れてしまった何て言わないのよ。
何でこうも当ててしまうんだろう。
見透かされてるみたい。
私とおばあちゃんは玄関を通りお爺ちゃんのところへと行った。
「ささ、着きましたよ。」
優雅に座っていた影は立っていて私は膝まづいた。
「本日のご用件は何でしょうか。」
「ルナフロース…お主は楽しいか?」
レックスの質問に頭を捻る。
この仕事?人生?学校?
「お主はこの仕事を楽しんどるかの。」
レックスの目は透き通っていて10代目インペラートルであるドラコよりも究極に危険人物と同一人物だろうか。
けど、心から闇を逃がす術は知っている。
だから…