月の華
塔のある部屋…
虚影組長を拘束した。
「んで知ってるはずよね?」
「しし知らない!そんな2人記憶にもない!」
怯えた様子で返事をする組長の答えはクロ
「もう調べてるのよ。とっとと白状しなさいね。」
それでも答えない組長に
「人体売買した人間のことは知らないと言いたいわけね。飛んだ悪ね。早く殺めるとこを止めてるのよ。早く思い出しなさい。」
ヒッと息を漏らす組長は必死になって思い出そうとしていた。
「2カ月前…」
ようやく思い出したようでポツポツと語り始めた。
これが原野稔に繋がるかは分からないけど。
2カ月前借金返済期間に間に合わなくなり捕まった女性2人がいた。
借金は姉の方の死んだ夫のもので連帯責任者の2人は死に物狂いで返済をしたらしい。
それを見事にねじ伏せた。
そして、人体売買の材料に出来るように少しずつ洗脳していった。
2人は別の組織に引き取られ密売人、遊び女として働いた。
既に薬漬け状態で表世界には帰れないぐらいまで必死になって子どもを守った。
「密売人はやってないって聞いたわよ?」
「そんなのいくらでも誤魔化せる‼︎」
「購入者リストあるはずだけど?」
「あるが…」
口を割ろうとしないのね。
けど、運悪く鉢合わせた子息を捕らえてるの。