月の華
「口を割らないならこのかいの別室に拘束されてる子息が永眠しちゃうわよ。」
カマかけると組長は真っ青に染めて
「組長の地下金庫だ。」
「パスワード…」
「564219」
「殺しに行く。ねぇ…悪趣味ね」
顔面蒼白で口を金魚みたいにパクパクする組長はこれ以上話せないだろう。
子息が気がきでないみたい。
「少し待ってな。」
拘束部屋を出ると通路で待機してたモルスに会う。
「虚影組を再捜索。組長室に地下金庫がある。パスワードは語呂合わせで殺しに行く。」
「了解しました。」
モルスは幾人かのミーレスを連れて塔を出て行った。
さて。子息の様子はどうなのかしら。
「ムーサ。」
「あ、ルナ。子息は緊迫してるのに気絶したのか眠ってるわ。」
「そう。組長は口を割った。見張りはミーレスに変わっていいからルームで虚影組のロック。探り入れられたら不利になるのは見えてるの。」
「了解しました。」
ムーサは待機中のミーレスを捕まえ螺旋階段と天扉を開け上がって行った。