月の華





私は通路のパイプ椅子に座り目を瞑った。








天扉からジョクラトルが降りてきて、







「ルナ。お疲れ様。交代時間。」






「わかったわ。」






時間交代。集中力を切らさないように。








私は天扉に続く螺旋階段を登ろうとした時







「くそッ離せ。」






02と扉の上に記された部屋からミーレスの声が聞こえてきた。








「どうした⁉︎」





ジョクラトルと共に扉を開ける。






ミーレスが首を絞められ壁に付けられている。







「子息。離れなきゃ父親どうなっても知らないわよ。」






「なぁ何でこんなこと…ッ。」





「子息は組のこと知ってるのか?」





ミーレスの首を絞める力が緩んだのを見逃すことなく再度拘束した。





「ミーレス571」






「はい。」





「酸素の方は大丈夫か?」





「はい。」




「少し席を外せ。」






「了解しました。」








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