月の華



ミーレスは螺旋階段をのろりと降っていく。



子息は最後の抵抗かジョクラトルに体当たりなどするが呆気なし。





「ねぇ、貴方は知ってたの?」



「親父がこんな事してるのは知ってたさ、俺が跡継ぎにならなきゃいけねぇんだよ!なんで、俺がこんなことなるんだよ。ちくしょう…」





子息は膝から崩れ落ちる…







もし、本当に何もかも知っているのであれば話は早い。





「2ヶ月前何があった。」





「あ、あいつらが反抗したんだ。だから俺も親父も悪くないんだよ。あいつらが撃った銃が近くの奴に流れた。その後あいつらは拘束させたさ!!」






顔面蒼白で説明してくる子息は悪気もなく話していく。







娘を守るため最後の抵抗だったんだろう______







虚しいものだな。






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