月の華











「親父いぃぃぃぃ!!!!!!」








子息の悲観な叫び声が部屋に木霊する。






とても、煩いわ_________





パンッッ_____




乾いた銃声音が部屋にまた1つ鳴った。








部屋には静寂が漂う。






私は口角を上げたまま。







ジョクラトルはミーレスに後始末の指示を出しに部屋を出ていった。






抱きしめ合う死体。







それを嗤い見下す私。









嗚呼、私は確実に闇の住人に成り果てた。




















パテルの死、銀狼たちの騒ぎ、親友の親殺し







少女の心は冷えきりアモーを求めることもしなくなっていった。












< 209 / 211 >

この作品をシェア

pagetop