月の華
「ジョクラトル運んで来るから待っててくれるか?」
「えぇ。構わないわよ。」
私が返事するとモルスはジョクラトルを担ぎ部屋を出て行った。
同じ階にある唯一の部屋に連れていくんだろう。
仮眠室で個別の区切りが付いてるからいつ使っても問題ない。
帰って来るとムーサも担がれモルスに連れて行かれていた。
帰って来ると、
「ムーサはもう少しお酒に強くならなくちゃなジョクラトルより弱いとはな」
クククッと喉を鳴らしながら笑うモルス
「そうね。今日は仕事ないのかしら」
「したいか?」
「勿論よ少しでも経験を積まなくちゃいけないのに」
「マフィア潰しが入ってるぞ」
「是非」
モルスは書類棚からある資料を出して来て
「ターゲットはアジアマフィア___明日9時から○○港の廃倉庫で取引がある。」
「殺め方は?」
「なるべくターゲットの武器で」
「分かった」